【抜毛症/抜毛癖】自分で抜いてしまう…抜毛症歴20年以上のくま子の体験談&克服方法
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こんにちは。「くまチョイス!」管理人のくま子 ( @t_kuma85)です。
突然ですが「抜毛症/抜毛癖(トリコチロマニア)」という病気はご存じですか?
これは簡単に言うと「自分で自分の健康な髪の毛を抜いてしまう」という病気です。
このブログを読んでいる方の中には、自分自身が抜毛症で悩んでいる方や、お子さんや家族が抜毛症で心配している方がいらっしゃるのではないでしょうか。
私は、抜毛症になってからもう20年以上になります。
そんな私も、20年以上続いていた抜毛症をついに克服することができ、今では1本も髪の毛を抜かなくなりました。
今回は、抜毛症と長い付き合いの私がどうやって社会生活を送っているのかということや、抜毛症関連で使っているアイテム、抜毛症を克服できた理由をご紹介したいと思います。
伝えたいことが多いのでかなり長い記事になりますが、私と同じように抜毛症で悩んでいる方の参考になれば嬉しく思います。
注※この記事は「抜毛症」について記載していますが、医学的に根拠がある記事ではなく、あくまでも20年以上抜毛症を患っていた私の経験に基づく記事になりますので、その点を留意した上でご覧いただければ幸いです。
▼記事が長いので、お好きなところからどうぞ!
- 抜毛症/抜毛癖とは?
- 抜毛症発症のきっかけは?
- 抜毛症になってしまった原因
- 抜毛症で困ることとその解決方法
- 私が行った抜毛症の治療方法
- 【最後に】抜毛症で悩んでいるご家族がいる方へ伝えたいこと
- 総評/まとめ
抜毛症/抜毛癖とは?
そもそも抜毛症/抜毛癖って何??
以下、ウィキペディアから引用します。
抜毛症(ばつもうしょう、Trichotillomania、トリコチロマニア)とは、正常な毛を引き抜いてしまう癖によって脱毛斑が出現する精神障害。抜毛癖(ばつもうへき)[1]とも呼ばれ、また主に頭髪を引き抜く症例が目立つことから禿頭病(とくとうびょう)とも呼ばれる。DSM-IVやICD-10では、衝動制御の障害に含まれる。本人が全く自覚せずに、無意識のうちに抜いている場合もある[2][1]。人によっては症状が5、6年経っても治らない人もいる。
引用元:抜毛症 - Wikipedia
私もそうなのですが、抜毛症は「自分で抜こうと思って抜く」のではなく、あくまで「無意識のうちに大量に抜いてしまう」のが特徴です。
そして、髪の毛を抜いてしまった後、床に落ちた大量の毛髪や薄くなってしまった頭(頭皮)を見て「やってしまった・・・」という罪悪感を感じるところまでがセットになります。
自分でもやめたいと思っているのですが、いつの間にか抜いているので(しかも一度抜き始めるとなぜか手が止まらない)困ります。
抜毛行為が起こるのはいつ?どんな時か?
あくまで私の話ですが、同じ悩みを抱えている方の参考になれば嬉しいです。
抜毛行為を起こしやすい場所は?
個人差があるのかもしれませんが、私の場合は学校や職場などの公共の場では髪の毛を抜いたりしません。髪の毛を抜いてしまうのは決まって自宅です。
誰といるときに発症するか?
基本的に一人でいる時に抜くことが多いですが、私が抜毛症であることを知っている家族(母)の前でも抜いてしまいます。
ただ、同じ家族でも、抜毛症のことを知らない家族(父や夫)の前では抜きません。
時間帯は関係あるのか?何時ごろに起こりやすいのか?
時間帯は圧倒的に夜が多く、学生の頃は自宅で宿題を解いているときに発症していました。
社会人になってからは、寝る前にスマホでネットサーフィンをしているときに髪の毛を抜いていました。
では、朝はどうなのか?って思いますよね。
意外かと思われますが私は今までの約25年間で、朝起きてすぐに抜毛行為をしたことはありません。
夜中はあんなに髪の毛を抜きたいと強く思っていて、実際に何本も髪の毛を抜いてしまっていたのに、一度寝て翌朝になったらそんな気持ちが一切なくなっているのがとても不思議です。
髪の毛を抜いてしまう理由
理由は単純です。ただ髪の毛を抜くのが気持ちいいからです。
ただしこれは自分で髪の毛を抜きたいと思って抜いているのではなく、無意識のうちに衝動的に抜いてしまっています。
抜いたときにチクっと感じる頭皮の痛みが心地よく、また抜いた髪の毛根に透明な毛根鞘がついているのが面白くて何度も何度も抜いてしまいます。
こうしてみると抜毛症が自傷行為の一種だと言われるのもよく分かります。
でも、心の奥底では抜毛症を克服したいと思っているし、髪の毛をゴッソリ抜いてしまった後の後悔や罪悪感は本当に辛いのです。
抜毛症発症のきっかけは?
私が抜毛症を発症したきっかけは単純なものでした。
どうして抜毛症になったの?思い当たるきっかけは?
私が抜毛症を発症したのは小学生の時です。確か9歳の頃だったと思います。
車での移動中に、やることもなく手持無沙汰だったので自分の髪の毛を触っていて、たまたまあったチリチリの毛を抜いてしまったのが初めてだと思います。
その時のプチっとした毛の抜ける感覚が癖になってしまい、そこから徐々に暇さえあれば髪の毛を自分で抜いてしまうように・・・こうして私の抜毛症生活が始まりました。
もしタイムマシンがあればこの日に戻って、髪の毛を触らないように運命を変えたい…と今でも思います(T_T)
抜毛症になってしまった原因
抜毛症の原因って何?
ウィキペディアによると、抜毛症の原因や特徴はこのように書かれています。
様々な要素が複合して起こるものとされ、明確な一つの原因はない。かつては、ストレスや不安が主な原因であると考えられていた。しかし、最近では抜毛症は神経細胞と脳のコミュニケーションの一部に支障があるために起こるという説も有力である。ただ、現段階ではいずれの説も推測の域を越えてはいない。
一説によると人口の0.5〜2%が抜毛症だとされる。しかし、医者の考えや判断によってこの割合はかなり変化するため、あまり正確な情報ではない。小学生から思春期の女子に多いが[2]、成人も発症する[1]。頻度としては円形脱毛症の10〜20%であるが、抜毛行為自体は学童期の癖としてはかなり多い。また、家庭や学校での人間関係で悩んでいる場合が多い。知能低下はないことが多い。大人しい内向的性格に多いとされる。
引用元:抜毛症 - Wikipedia
私の症例は、この記述に当てはまる部分が多いように感じました。
抜毛症に悩んでいる人は結構多い
私は自分の周りに、自分以外で抜毛症で悩んでいそうな人を見ることのないまま今までずっと過ごしてきました。
しかし、一説によると人口の0.5〜2%が抜毛症だと言われているようで、そこから考えると思った以上に抜毛症で悩んでいる人が多いという計算になります。
確かに、ネットで「抜毛症」と検索すると、私と同じように抜毛症で悩んでいる人のブログやツイートなどがたくさん見つかります。
見つけた時は「悩んでいたのは自分だけじゃないんだ!」という少し安堵にも似た気持ちがあるのと同時に、抜毛症を克服するために努力している姿に自分も勇気づけられました。
家庭環境や母親との関係が関係している?
抜毛症の原因は「家庭環境の悩み」や「学校などでの人間関係の悩み」によるストレスという説もよく聞きますが、私の場合は当時家庭環境の悩みもなく、それ以外の対人関係でも深く悩むようなことはなかったので、はっきりとした原因は分かりません。
母親との関係が悪いと発症しやすいという話もありますが、私は昔から母ととても仲が良く、母親のことはずっと尊敬しているし大好きなので、その説も当てはまりません。
実際、私自身が大人になって結婚し親元を離れた(=抜毛症を発症した子どものころから環境が変わった)後でも抜毛症は治らなかったので、私はそういった環境によるストレスが直接関係しているわけではないのでは?と感じています。
私が考える自分の抜毛症の原因は…
一つ言えることは、私自身が子どものころから「相手の顔色を気にする性格」「自分の意見をはっきり言うことのできない内向的な性格」であったということです。
こういう性格のため、無意識のうちに「ストレスを発散する場がない」と感じており、結果的に抜毛でストレスを発散していたというのが一番近いように感じます。
抜毛症で困ることとその解決方法
1★髪の毛が薄くなり外出できない
抜毛症を発症した当初は髪の毛を抜く範囲や量も少なかったので、抜毛によって薄くなった部分は分け目を変えたりして誤魔化していました。
しかし、抜毛症歴が長くなるにつれどんどん症状が悪化すると、髪の毛が薄くなる範囲が手のひらサイズ超え(!)になってしまいました。
ここまでくると、どう頑張っても髪の毛がないのがバレバレです・・・(´;ω;`)
私が使った薄毛隠しアイテム
【1-1】帽子(キャスケット/ニット帽)
帽子かい!(笑)と思った方もいるかと思いますが、近所への買い物やゴミ捨てに行くときなどは帽子を使って薄毛を隠しています。
帽子をかぶるだけなので抜毛で傷ついた頭皮にも負担がかからないので、外出したいときにはサッとかぶっています。
私は夏場はキャスケット、冬場はニット帽をかぶっていました。
▼私が使っていた帽子はコレです。安いので何種類か買ってローテーションしていました。
この「帽子屋QUEENHEAD」さんは安価で可愛い帽子をたくさん販売しているお店なので、自分の好きな形や色の帽子を探してみるのをオススメします!
【1-2】スプレーウィッグ(柳屋・レディーストップシェード)
薄毛を隠すには帽子が一番便利なんですが、学校や仕事に行くときや病院や飲食店に行くとき、友人の結婚式などに参加する場合は帽子をかぶっているわけにもいきません。
そのため、髪の毛(頭皮)に吹きかけることで髪の毛が増えたように見えるスプレー(スプレーウィッグ)を使っていました。
いろんなメーカーを試したのですが、一番自然だったのが柳屋さんから販売されている「レディーストップシェード」です。
この商品はドラッグストアでも売っていますが、私はいつもネットで買っています。
ネットのほうが安いときがあるのと、この商品をお店のレジに持っていくのに少し抵抗があったからです。
他のメーカーのスプレーウィッグも試したんですが、スプレーした部分が乾いたときに変にテカってしまったり、スプレーした部分だけがカピカピに固まってしまったりと悪目立ちするんですよね・・・でもこれだけは自然だったので愛用しています。
私は地毛が真っ黒ではないので、真ん中の「自然に見える褐色」を使用しています。
私はこのスプレーを使い始めてから10年くらい経つのですが、使うときに気を付けたほうが良いなと思う点がいくつかあるので参考のために記載しておきます。
また、スプレーした直後の状態でも十分自然ですが、一度コームで髪の毛を軽く(←ここ重要)梳かすとさらに自然になります。
ただし、その際にコームが真っ黒になるので、スプレー(レディーストップシェード)専用のコームを用意しておいた方がよいと思います。
【1-3】ヘアウィッグ(フルウィッグ)
髪がない部分が手のひらサイズを超えると、さすがのスプレーウィッグでも手に負えなくなります。
なので、一番症状がひどい時期はフルウィッグを使っていました。
ネットで検索したところTwitterでもフルウィッグを使っている抜毛症の方が何人かいたので、これは結構メジャーな方法なのかもしれません。
最近のウィッグは製品の質がいいものが多いので、近所の買い物程度であれば安価なものでも結構イケます。
私は楽天スーパーセールの時にクーポンを使って購入しました。
ウィッグは「リネアストリア」さんや「ブライトララ」さんのものが個人的には好きです。
もちろん一番ばれにくくて自然なのは人毛100%のウィッグなのですが、いかんせん値段が高いので、値段の安さをとるのか自然さをとるのかはその人次第かな~思います。
私は値段の安さを優先しているので、人工毛(ただしネットで評判のいいもの)を使っています。
学校や職場で使うのであれば、少し値段が張っても人毛のものの方が安心かもしれません。購入する際は必ずレビューを読んで、評判の良いものを選んでくださいね♪
ただ、届いた状態のままだと「ウィッグ感」が出てしまうので、自分の頭の形に合わせてウィッグカットを行うのをお勧めします。
長さや色など、好みがあると思うので自分に似合うウィッグを見つけてくださいね♪
2★美容院に行けない
美容院に行きたいけど、こんなにハゲてたら恥ずかしくて美容院に行けない!って思いますよね・・・私もそうでした。
私は抜毛症の範囲が手のひらサイズに悪化するまでは美容院に行っていました。
ずっと通っていた美容院ですが、抜毛症については特に何も言われずにカットしてくれました。いろんなお客さんを毎日見ている美容師さんなので、慣れているのかもしれないですね。
それでも不安な場合は美容師さんに「抜毛症で一部の髪の毛がないのですが・・・」と正直に伝えてみたら大丈夫だと思います。
でも、そんな私も抜毛症の部位が手のひらサイズを超えてからは美容院にはいっておらず、ずっとセルフカット・セルフカラーをしています。
「抜毛症専門の美容院が普及すればいいのになー」とずっと思っています(´;ω;`)
3★抜いた髪の毛がなかなか生えてこない
自分で抜いてしまったとはいえ、早く元のように髪が生えてきてほしいものです。
抜毛症歴が浅い頃は抜いた部分もすぐに生えそろっていたのですが、それを何度も繰り返した結果、明らかに髪の毛が生えるスピードが遅くなっています…
抜毛症を克服した今も、頻繁に抜いていた頭頂部や前髪部分をはじめ、なかなかうまく毛が生えてこない部分があるのですが、少しでも健康な髪の毛が生えてくることを祈りつつこのアイテムを使っています。
※注※あくまでも私が感じた効果なので、抜毛症のすべての方に効果があるとは限りません。
私が使った育毛アイテム
【3-1】加美乃素本舗・ヘアアクセルレーター
1つ目は加美乃素本舗のヘアアクセルレーターです。
私が抜毛症真っただ中で薄毛に悩んでいるときに「髪の毛 早く伸びる方法」で検索して見つけました(←冷静に見ると単純な検索ワードですね…(;´Д`))
香りはフローラルとレモンライムがあります。
フローラルはレトロで懐かしいベビーパウダーのような香り、レモンライムはレモンサワーの原液(?)のようなサッパリとした香りがします。
昔はもっと使いにくい形状(化粧水のような感じの容器)だったのですが、少し前に容器がリニューアルされたみたいです。このように直接頭皮につけやすい形状になりました。
この商品の注意点は、完全な液体なので、頭皮から薬剤の液が垂れてきて目に入ったらめちゃくちゃしみるところです。アルコール入りなので目に入るとそれなりに痛いです(+_+)あと、頭皮が少しスース―しますw
なので頭皮に付けた後は、液剤が頭皮から顔方向に垂れないようにしっかり手を使ってマッサージしつつ頭皮全体に馴染ませるのがよいです。
これを使うと確かに早く髪の毛が伸びる気がします。
なので、これはもう何十本もリピートで購入しています。
これもドラッグストアのヘアケアのコーナーにあることが多いですが、私はネットで買いました。1つ700円前後で買えます。
【3-2】ダイソーのローヤルゼリー美容液(RJローション)
ネットで「ダイソーのローヤルゼリー美容液(RJローション)を使うとまつげが伸びる」「シャンプーに混ぜると髪がサラサラになる」という噂があったので、頭皮に使えば髪の毛が早く生えるのでは?と思い、使ってみました。
※注※頭皮に塗るのは公式の推奨する方法ではありません!使用の際は自己責任でお願いします!
そもそも、これでまつ毛が伸びるというのもTwitter発の真偽不明の噂だったのでこれ単体で使うことはせず、上記のヘアアクセルレーターと併用して使っていました。
でも確かにこれを塗った部分の髪の毛は早く生えてきたような気がします。
単純に髪の毛が生える時期だったのか、RJローションが効いたのか、併用していたヘアアクセルレーターが効いたのかが分かりませんが…。
100円で手軽に買えるので、これからもしばらく使っていこうと思っています!
【3-3】亜鉛のサプリ
「育毛には亜鉛がいい!」とネットに書いていたので、亜鉛サプリも取り入れるようにしました。
仮に育毛に直接的な効果がなくても、健康維持に大切なミネラルなので接種したほうがいいかな?くらいの、ゆるい気持ちで購入しました。
ただ、飲むサプリなので果たしてこれが髪の毛に作用しているのかははっきり分からないのですが、髪の毛はとりあえず少しづつ生えてきてくれているのでいい効果があると勝手に信じ込んでいます(笑)
今回この記事を書くにあたって加美乃素本舗のホームページを見て知ったんですが、前述の「ヘアアクセルレーター」から新作「ヘアアクセルレーターEX(亜鉛入り)」が発売されていました!そしてこれがまさかの亜鉛入り!w
これから察するにやっぱり育毛に亜鉛はいいのだろうか…??
とりあえず、育毛だけでなく健康にもいいみたいなのでこれからもこのサプリは飲んでいこうと思います。
4.抜いた場所から白髪が生えてくる
髪の毛を何度も抜いている場所から毛が生えにくくなったというお話をしましたが、根気よく待っていると少しづつですが毛が生えてきます。
ただ、30代に入ってからというもののその毛の5割程度が白髪なんです!(´;ω;`)
正直生えてきてくれるだけでありがたいんですが、頭頂部の多くが白髪のため今度は白髪に悩まされるようになりました…
私が使った白髪隠しアイテム
【4-1】スプレーウィッグ(レディーストップシェード)
前述の「薄毛隠し」で大活躍中の柳屋のレディーストップシェードですが、白髪隠しにも効果を発揮してくれます。マジ優秀。
薄毛も隠しつつ、頭頂部の白髪も隠せるので常に家に10本くらいストックしています。
抜毛症が治った今も頭頂部の白髪カバー用に使っています。
将来的に年齢による薄毛になったときにも使えそうな気がするので、これからもずっと愛用していくと思います。
加美乃素本舗さん、お願いなので廃盤にすることなくずっと生産し続けてください…(切実)
【4-2】ブローネ泡カラー
基本的にレディーストップシェードで白髪が隠せるのですが、白髪部分が伸びすぎだなと思った時は思い切って白髪染めをしています。
抜毛症を克服した今も、まだ美容院に行けるほど綺麗に髪の毛が生えそろっていないので、今は3か月に1回程度、自宅でセルフ白髪染めをしています。
クリームタイプ・ムースタイプなども経験しましたが、髪全体を染める場合に個人的に一番使いやすくて発色が良かったのは泡タイプのブローネ泡カラーです。
全体染めをするのではなく、白髪が伸びた部分だけ部分染めする場合はシエロのムースカラーが便利でした。
白髪染めの液剤が残った場合は、次回用に残りが取っておけるのもポイントが高かったです!
5.【番外編】自分が一番目立つ、結婚式はどうやって過ごしたのか?
結婚式前なのに抜毛症がやめられないと悩んでいる方!安心してください!(そんなの私だけかもしれませんが…)
私は抜毛症で髪の毛が地肌が見えるほど薄かったですが、無事に自分の結婚式を挙げました。
結婚式のヘアセットは専属の美容師さんがやってくれるので、その方に「病気で髪の毛が薄いのでスプレーで隠してほしい」と事前に伝えておきました。
当日はレディーストップシェードを自宅から持参し、美容師さんがヘアセットをする際にそれを使ってもらいました。
美容師さんはプロなので、髪の毛のセット方法も工夫してくれて、髪の毛が薄いということが全く分からない状態で結婚式を挙げることができました。
レディーストップシェードには何度も助けられています…!
私が行った抜毛症の治療方法
1.総合病院の精神科への受診
正社員での就職後、慣れない仕事のストレスで不眠になった際に地元の大きな病院の精神科に通いました。
精神科にかかったのは初めてだったので、精神科での診察に慣れてきたタイミングで先生に抜毛症のことも相談してみました。
私にとって医師に抜毛症の話をするのは初めてです。
私の地元で一番大きい病院の精神科だったので、なにかいい治療法が聞けるかな?もしかしたら市内に同じ症例の人とかいるのかな?という期待した気持ちだったのですが…
先生はおもむろに机の上の医学事典(みたいなやつ)をパラパラとめくりだして、「うーん、トリコチロマニアという病気があるようですが、私はあまり詳しくありません・・・」と言ってそれで終わってしまいました(+_+)
そ、それだけー!?w Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
なので、抜毛症については投薬も治療法も聞けず、私は不眠治療薬の処方箋だけもらいトボトボと診察室をあとにしたのでした・・・(余談ですが、不眠は仕事を変えたらすぐ治りましたw)
「抜毛症専門の病院が普及すればいいのになー」とずっと思っています(´;ω;`)
2.物理的な解決方法
地元で一番大きい病院の精神科の先生でさえ詳しくない病気だから、病院には頼らずに自分自身でどうにか克服しようと考え、私は薬に頼らない物理的(?)な克服法で抜毛症と戦うことにしました。(いつの間に戦いに…?)
1☆室内では帽子をかぶる
結果:ニット帽で頭が蒸れてかゆくなり、失敗。さらに、髪の毛が抜けないのでイライラしてしまったため長期的には続けられそうにはなかった。また、髪の毛が抜けないイライラで、その分爪噛みが悪化し進んでしまった。
2☆利き手の親指と人差し指にばんそうこうを貼る
結果:わずかに効果あり。ただし髪の毛を抜きたいのに抜けないというイライラが溜まったため長くは続かなかった。
3☆毎日鏡で頭皮の薄さがどれくらいかを確認する
結果:効果あり。現在の自分が髪の毛が薄いという危機感がはっきり分かったので、髪の毛を大量に抜くことに対する抑止力にはなった。ただし、それでも1日数本は抜いてしまう。抜毛行為自体を完全に止めることはできなかった。
※ただし、これは自分で自発的に頭皮の状態を確認した場合の話です。後述しますが、ほかの人に頭皮の状況を指摘されるのは逆効果でした。
3.私が抜毛症を克服した方法
9歳から30代になる今まで、ずっと抜毛症と戦い続けた私ですが、少し前にやっと抜毛症を克服することができました。
暇さえあれば毎日髪の毛を抜いていた私ですが、もう数か月以上にわたり1本も抜いていません。
私が抜毛症を克服したきっかけはズバリ「妊活」です。
30歳を過ぎてからずっと子どもが欲しいと思っているのですが、なかなか子宝に恵まれず…
でも、
●もし妊娠した場合、出産する際に髪の毛の薄さはどうやってカバーしよう?
●妊娠中のヘアカラーはあまり良くないというくらいだからトップシェードがつけられないのでは??
●妊活中は髪の毛や頭皮にスプレーウィッグを撒かない方がいいのでは??
などと、自分の体のことを考えていたらいつの間にか髪の毛を抜きたいと思わなくなりました。
例えば、普段朝が弱くなかなか起きれない人でも、何か予定があるときは無理してでも頑張って起きますよね?その感覚がずっと続いているような感じです。
つまり、私の心の中で「髪の毛を抜きたい欲<<<<<元気な赤ちゃんを無事に産みたい(妊娠したい)気持ち」という気持ちになった結果だと思います。
人生の晴れ舞台である自分の結婚式の前でさえ髪の毛を抜いてしまうのが辞められなかったような私ですが、「トップシェードやウィッグに頼らず地毛を生やすしかない」状況に追いやられた結果、自然と抜毛癖が止まりました。
余談ですが、抜毛症を止めてから2か月ほど経つとツルツルだった頭皮から髪の毛が少しずつ生えてきます。
最近ではそれが増えていくのが嬉しくて、お庭の花を育てる感覚(?)で育毛剤を塗りつつ髪の毛の成長を見守っています。
毛根が弱っているのか、なかなか思うようには生えませんが…(´;ω;`)
20年以上ずっと抜毛症に悩んでいた私が抜毛を止められた事に自分でも驚いています。
4.【番外編】これは逆効果だったという方法
1☆髪の毛を抜き始めたタイミングで周りの家族が注意する
実家にいたころは、私が髪の毛に手を伸ばした瞬間に母(家族で唯一、私の抜毛症のことを知っている人)が注意をしてくれました。
今思えば私のことをそれだけ心配してくれていたからで、とてもありがたいことです。
でも、それは当時の私にとっては逆効果でした。
その時は抜毛が阻止できても、その後一人になったタイミングで大量に髪の毛を抜いてしまいます。
髪を抜きたいタイミングを阻止された反動でイライラしてしまうのか、いつも以上に多く髪の毛を抜いてしまうことが多かったです。
2☆髪の毛が薄くなっていることを指摘する
これも、同じく母がよく私に指摘していました。
「ここら辺かなり薄くなっているからもう抜かない方がいいよ」と頻繁に教えてくれました。
でも、そんなのは自分が一番分かっています。
毎日鏡を見れば、いやでも自分の髪の毛が薄いのは見えているのです。
私にとって、こういった指摘をされるのも逆効果でした。
指摘されたことで「他人から見ても髪の毛が薄いという状態に対する不安な気持ち」や「抜かないほうが良いよと言われても無意識のうちに抜いてしまう自分に対する苛立ち」が溜まり、その結果また髪の毛を抜いてストレス発散をしてしまうという負のループに陥ってしまいました。
【最後に】抜毛症で悩んでいるご家族がいる方へ伝えたいこと
このブログをご覧の方の中には、お子さんや配偶者などが抜毛症を発症していて、その解決方法を探しているときにこの記事にたどり着いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ご家族の方が、抜毛症の方(お子さんなど)のことを心配する気持ちはよく分かります。
でも、病院に行くにせよ、育毛剤を使うにせよ、ウィッグを買うにせよ、ご家族の方はあまり抜毛症についてアレコレ口出しをしないほうがいいと私は考えます。
同じ病気でない人から色々言われても全く心に響かないし、「抜毛症の気持ちが分からないくせに色々うるさいなぁ」と逆にイライラしてしまいます。
そしてその発散できないストレスによって更なる抜毛に走ります。
(色々心配してくれることに対してありがたいという気持ちはあるのですが・・・)
口には出さないけれど、抜毛症を治したいという気持ちは当事者である本人が誰よりも一番強いのです。
なので、繰り返すようですが、抜毛症については静かに見守っていてほしいというのが抜毛症発症時の私の気持ちです。
抜毛症については、本人から相談されたことに対してのみ解決方法の提案をする程度にとどめるのが一番です。
最終的には、本人がどうしたいかという気持ちを一番に優先してあげてくださいね。
抜毛症の克服に大切なのは「自分の意志で克服方法を決める」「人生の中で、抜毛をすることよりも大切な事を自分自身の力で見つける」ということだからです(※私個人の感想ですが…)
私自身も抜毛症の克服に20年以上かかりましたので、克服には時間がかかるものだと考えつつ、ゆっくり見守ってあげてください。
そこの対応を誤ってしまうと抜毛症は私のようにどんどん悪化して、数年にわたり髪の毛がなかなか生えなくなってしまう可能性もありますのでご注意を…(´;ω;`)泣
総評/まとめ
「抜毛症/抜毛癖」についての記事はいかがでしたか?
10000文字を超えるとても長い記事になってしまいましたが、ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
抜毛症で悩んでいる方や、そのご家族の参考になったでしょうか。
この記事は「抜毛症」について記載していますが、医学的に根拠がある記事ではなく、あくまでも20年以上抜毛症を患っていた私の経験に基づく記事になります。
なので、すべての方に当てはまる内容ではないとは思いますが、同じ症状で悩んでいる方の役に立てばいいなと思い、今回この内容でブログを書きました。
私以外にも、同じ抜毛症で悩んでいる人が何人もいるという事実。もし、それをもっと若いころに知れていたら、同じ病気の人同士で悩みを打ち明けあったりできたのかもしれないなぁと思います。
私は20年間の間、抜毛症という病気を一人で抱え込んでいるのがとても苦しかったです。
なので、同じ病気の人同士で共感しあったり、抜毛症の人にしかわからない気持ちや悩みをたくさん語りたかったです。
幸いにも、今はネットが発達しているので、Twitterやブログを通して交流ができたりするので、そういった場所で仲間を見つけて交流をしてみてもいいかもしれません。
みなさんの抜毛症が1日でも早く治ることを心より祈っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました(^^)/